ゲートウェイ・ジャパン構想

政府が外国人労働者受け入れ拡大に積極姿勢を見せているようだ。


外国人の就労拡大 新成長戦略、実習延長など検討
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1704S_X10C14A1MM8000/

少子高齢化による労働力人口の減少を補うため、外国人の受け入れ環境を整備、最長3年の技能実習制度の期間延長や介護分野への拡大を検討する。



成長戦略の検討項目に外国人就労拡大、くすぶる慎重論
http://jp.reuters.com/article/vcJPboj/idJPTYEA0J06T20140120

外国人技能実習制度とは、日本の技術を途上国に移転し、人材育成を支援する制度で、国内在留外国人は現在約15万人。人手不足対策として同制度を使って外国人労働力を確保したいとの産業界の声が高まっており、現在3年の滞在期限を5年などに延長することを法務省の懇談会で議論。今年6月ごろをメドに方向性について結論を得る。



人口・労働人口が既にピークアウトしてここ数年減少傾向にあり、国内総生産(GDP)を維持・成長していくには、ひとりあたりの生産性の向上だけでは追いつかないという現状がある。
緩やかな衰退を受け入れないというのであれば、高齢者、女性の参加に加え、外国人の受け入れはもはや必須だというのが共通の認識だろう。
実習制度の期間延長といった小手先の対応では解決策にならないが、こういった少しずつの努力が数年後には大きな成果に結びつくと思って期待してみている。


懸念される問題点を上げればきりが無いが、世界各国の成功例(及び想定される懸念点)が既にあるので、それらを参考に数年で急速に考え方を切り替えて、数十年かけてゆるやかに対応していかなければいけないと思う。
優秀で高付加価値を産む人材は各国・各都市で取り合いとなっており、報酬だけでなく、生活環境や受け入れてくれる側のホスピタリティが欠かせない。


マスメディアに出てくる論調は、「労働人口の減少を埋め合わせるには、外国人の受け入れもやむを得ない」という受動的な語り口が多いと僕は感じている。入れてやってもいいよという姿勢、できるなら入れたくないといった感情が垣間見れる。

しかし個人的には以前働いていたの会社が外国人が多かったこともあり、僕は外国人と働くのには全く抵抗も非日常感もないし、ネガティブな感情はない。
むしろ自分と全く違う考えを持った人と働くのは楽しいことなのだという能動的な、ポジティブな思いが強い。
外国人を含む自分とバックグラウンドが違う人と働くと、思いもよらない視点からの意見を聞くことができ、この成果・充実感は他のことでは代替できない。


贔屓目に見ても、東京は世界のどの国の出身の人でも望んで住みたいと思えるほどの住環境が有る。
住みやすさや洗練度合いは異常なほどで、都市の魅力だけで(個別の企業の魅力が多少乏しくても)人を惹きつけられると思っている。
今後ますます外国人へのアピールが必要になってくるが、まずは都市の魅力をアピールする仕組みが、優秀な人を呼びこむゲートウェイとなると思う。