シンガポールの高校生

毎年この時期にプライベートで、シンガポールの高校生15-20名程度の東京観光のガイドをしている。今年は3回目か4回目のお手伝いだ。

あるNPOが主催している2週間ほどの日本の大学、企業、文化の紹介ツアーのなかのイベントで、高校生たちにとっては1日だけの自由時間を引率という形でお手伝いしている。

 

主催者や親たちは親たちは、訪問する大学が留学先足り得るかを生徒自身に判断してほしいという点が何より重要なはずだ。実際、当ツアーでは東京大学を始めとした日本のトップ大学が日程に組み込まれている。ほとんどが都内の大学だが、毎年東京以外の国立大学も毎年数カ所ずつ入っている。今年も東大以外に都内の有名私立大学か数カ所と、関東圏の有名国立大学1箇所の見学が入っていた。

 

毎年僕が聞く限りでは、一般的にはシンガポールでら留学先として優先してアメリカ、イギリスを考えており、残念ながら英語圏でない日本はその次の候補グループとして考慮に入るらしい。また今回聞いた限りでは、日本に留学する場合、両親たちの候補はまず東京大学であり、何らかの理由がある場合に、他の大学が候補に入るようだ。(情報が少ないとのことだったが、さすがに疑問だ。本当だろうか。)
実際もちろんそれ以外のケースも多数あり、そもそも例えば2年前にこのツアーを経験した女の子が今回ガイドに同行してくれたのだが、彼女は現在東京にある大学に留学している。高校生たちはこのツアーに来る前からもともと日本留学に興味を持っており、毎回更に日本を大好きになって帰って行ってくれる。今後も多くの高校生に日本を留学先として選んでほしい。

 

シンガポールの高校生たちは日本の高校生と同様、あどけない面と大人な面とを併せ持っている。

たった1日しかない自由時間は彼ら彼女らにとってとても重要だ。5-7名ずつ、3-4グループに分かれて行動するのだが、毎年希望の行き先はほぼ決まっており、原宿、表参道、渋谷、秋葉原、六本木あたりだ。時として、新宿や中野が入ってくる。
 
今年僕が同行した7人のグループは、半数ほどが過去に東京へ来たことがあり、東京に親が住んでいる、親が住宅を持っているという子もいた。逆に他のグループには全く国外に出たことがないという子もいてこの辺りは毎年同じなので個人差かなと思っている。

女の子たちにとっては日本はショッピングの国であり、食事、ポップカルチャーは二の次といった印象だ。今年も昼食、夕食の時間はもったいないから、ショッピングがしたいと希望された。屈託無く笑い、せわしなく大量のお買い物をしている。対象的に男の子たちは毎年、ひとりの例外もなくシャイだ。希望を聞いてもなかなか本音を言わないし、打ち解けるのに時間がかかる。
 
大人な面としては、おそらく彼らはかなり規律正しく教育を受けてきており、時間やルールを守り、礼儀を重んじる。毎年感じるが17-18歳としては非常にしっかりしている。大学を選びに来ているという意識がしっかりしているし、訪問先の企業からも多くを学んでいるようだ。僕のビジネスを細かく聞いてくことも多い。
 
例年は僕がスマホのテザリングでwifiを提供していたのだか、今年は初めて生徒たちにが日本で使えるwifiを持ち歩いており、whatsappとinstagramを片時も離さなかった。