システム開発プロジェクトのひとこま

ベトナム・オフショアでのシステム開発プロジェクトが佳境だ。


スケジュールと品質とを天秤にかけながら、それでいてスケジュールと品質をトレードオフとせず両立すべきものと捉えてプロジェクト内で日夜突っ込んだ会話をしていると、だんだん以下のようなカオスが生まれてくる。


1. 画面を名称ではなく、IDで呼び始める。
◯◯表示画面などというわかりやすい名称ではなく、S258-1とかV353-2-1などと、IDを暗記して会話する人が出てくる。
ベトナム人と日本人の会話だということも、名称よりも間違いの少ないIDでの会話を助長する。


2. バッチ処理を「あいつ」と呼び始める。
深夜0時から始まるあいつが・・・という会話の「あいつ」にだんだんと人格を与え始める。場合によってはバッチ処理にニックネームをつける人が出てくるようだが、今回はまだ出てきていない。


3. バグがFIXされて帰ってくると「お帰り」と思う。
バグの起票したものをチケットと呼んで、チケットをやりとりするのだが、難しい処理の場合には、時々何度も同じチケットが行き来する。
積年のチケットが満を持してバグ修正されて帰ってきた場合は、「やっと返ってきてくれた」、「よく頑張ったね、お帰り」などと感激もひとしおになる。


少しづつクロージングへと向かいつつあるものの、今は品質向上への勝負どころと言えるので、引き続きチーム一丸がんばっていきたい。