アウトソーシング
ブリスウェルはアウトソーシングで事業を営んでいる。
ざっくり言うとお客様から受託した業務システムをベトナムの拠点で開発するという事業体だ。
海外で行なっているので、オフショアリングともいえる。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やITO(ITアウトソーシング)のように、アウトソーシング自体が事業というわけではないのだが、事業の要諦はほとんど同じだと思っている。
時々若い人からアウトソーシングって何と聞かれるし、昨今ではグローバル・ソーシングとかクラウド・ソーシングとかどんどん新しい概念・名称・事例が出てくる。どれも弊社の事業とは切っても切れないものになってきている。
さてこのアウトソーシングだが、僕は前職のアクセンチュアにいた頃から馴染みがある。
そもそも経営コンサルタントという職業自体が、課題解決のアウトソーシングだ。
スタッフと呼ばれる若いころは雑務はほとんどなく、課題の設定と解決ばかりやっている。
判断する作業、経営自体はクライアントがするので、その前段のお膳立てのようなものだと思うが、プロジェクトは多数あれど業務の種類は1種類、課題の設定と解決だ。
特に若いころは「◯◯さんのため」などとヒトに向かないよう、コトに向かうようにと教育され、自ずと純粋培養のようにこのメイン業務に集中する環境が整う。
個人的なアウトソーシング(あるいはオフショアリング)の経験だが、振り返るとまず新人の頃に関わったITプロジェクトがある。そのプロジェクトのIT部分はインドの大手IT企業にアウトソースしていたし、国内のプロジェクトサイトにもインド人エンジニアがたくさん来ていた。(新人の僕の仕事は通訳と翻訳だった。)
別のプロジェクトでは僕自身がオフショア先のフィリピン拠点に1年ほどいた事ということがある。
更に別のプロジェクトでは、イギリスのマネージャに呼ばれる形でロンドンのクライアントサイト(プロジェクトの拠点)に寄ったら、アクセンチュアの人間はそのマネージャのみで、クライアントもゼロ、フロアにいた数十人は全員クライアントに雇われた所属もバラバラなアウトソーサーだったという事もあった。
どのケースでもアウトソーシング先の人材は、素晴らしく優秀でプロフェッショナルだった。
当たり前であるが、クライアントが自社内で賄えない人材やサービスを外部から調達するのだから、餅は餅屋、プロなのだ。
昔からモノの本では、どんな仕事・商売も手間の代行だとされている。
手間のかかることを他人にお願いする、他人からお願いされるというのが商売の基本だろう。
もちろん、手間がかかるということは手間の想像が出来る範疇ということであるので、例えば「誰もが想像も出来なかったいなかった革新的な商品・サービスの提供」というものも特にB2C、C2C領域にはあるが、ことブリスウェルで行なっているB2Bに関してはおおかた手間の代行、あるはその延長である。
だからアウトソーシングも横文字で表現されていてここ数年・数十年の新しい潮流のようにも聞こえるが、単純にこの商売の基本の延長だと理解している。
自社の内部では賄えないプロフェッショナルを外部から調達するというだけだし、お客様が保持できないプロフェッショナル・サービスを提供するだけだ。
最適なサービスを、最適な生産地から、最適な価格でというのが根幹にある考え方だ。
今後は折を見て、ブリスウェルで行なっているアウトソーシングの詳細を書いていきたい。