ライク・ア・ヴァージン
リチャード・ブランスンさんのライク・ア・ヴァージンを読んだ。
原題は「Like a Virgin: Secrets They Won’t Teach You at Business School」らしい。
彼に関する書籍は目に付くたびに読んでいるが、どれも前向きでワクワクする。この本も例外でない。経営本、ビジネス本というよりは、ストレートな人生讃歌のようだ。楽しい読み物として扱うのが正しいと思う。
ヴァージンブランドを表現する言葉として、
「革新的、おもしろい、お値打ち価格で質の高いサービス」 (p.146)
というフレーズが出てくる。
彼のパプリックイメージそのままだ。全編通して革新的でおもしろいことへの追求が伝わってくる。
僕は普段の仕事でつい保守的なりすぎて、おもしろくあることを忘れてしまうことがあるので…自戒。
プロモーションで大手や時の有名人を皮肉ったコピーを使ったり、マーケティングのために危険な冒険をしたりと、企業経営に遊び心が活かされている事例がたくさん出てくる。一方で失敗事例もたくさん取り挙げられている。明るく前向きで失敗を許容する氏の個人のパーソナリティを基にした企業文化が描かれていて、この点は今日からでも真似したくなる。
最近つとに思うのだけど、パーソナリティにないことはうまく出来ない。慣れや訓練でうまくなることも多いけれど、やはりパーソナリティにあったことをすべきだと思う。
この他、心に残りやすいフレーズとして、
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Q 成功のカギとなる言葉を三つ挙げてください。
A 「ヒト、ヒト、ヒト」(p.90)
最高の不動産の条件が「一に立地、二に立地、三に立地」であるとすれば、最高の企業経営の条件は間違いなく
「一にコミュニケーション、二にコミュニケーション、三にコミュニケーション」(p.4627)
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と言ったキャッチーなものがたくさん出てくる。
この辺りの言語自体よりは、そのとっつきやすさがとても参考になる。キャッチフレーズはキャッチーに。
なお今ググってみたところ、名前の表記はリチャードブランスンではなく、リチャード・ブランソンのようだ。
ページ番号はKindle版でのものなので多少前後しているかもしれません。
ライク・ア・ヴァージン / リチャード・ブランソン