CIO視点依存からの脱却

「テクノロジー業界の壊滅的で予測不可能な影響力」
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304676604579112711234901686.html


<引用>

かつてテクノロジーの食物連鎖の頂点には皆さんの上司、もっと具体的に言えば、最高情報責任者(CIO)がいた。以前は世界のテクノロジー端末のほとんどが企業向けに購入されており、ユーザーにとっての使い勝手の良さよりも、セキュリティーや価格に基づいてIT(情報技術)担当者が決めることが多かった。生き残っていたのは大抵ユーザーよりもCIOを満足させるテクノロジー企業だった。各自の好き嫌いにかかわらず、オフィスのパソコンがデル製でマイクロソフトのウィンドウズ基本ソフト(OS)やオフィスソフトが搭載され、社用電話としてブラックベリーが支給されていたのは、そのためだ。





頭では何となくわかっているのだが、文字にされてハラオチ。
非常に耳が痛い指摘だとおもったので備忘。


僕は今まで(現在ブリスウェルでも)コンサルティングやSIサービスを法人のお客様向けに提供してきたので、
常に担当役員・担当部長といった決裁者が選びやすいカタチ、採用しやすいカタチで用意してきた。
ハードウェアやソフトウェアが伴うものは自分を含め一般の消費者の趣向と異なるものも提案してきたかと思う。
今後も、もちろんそういった方針(つまりCIO視点)は大きくは変わらないのだが、
考え方を少し広く構えて、上記の記事のようなユーザー視点を取り入れていかなければ行けないだろう。


数年前から、社員が日常で(消費者・ユーザーとして)使っているハードウェア・ソフトウェアの企業内への展開が進んでいる。
何度もこういう事例に直面し、「都度対応」でその段階で適切なカタチで対応して来た。
企業のスマートフォン導入の際のセキュリティポリシー策定、Mac OSでも使用できる企業内システム構築、
社内とプライベートのカレンダー同期、コミュニケーションツールの使用可否、BYOD、などなど。
大小様々だが、今思えばどれもCIOトリガーではなく、ユーザートリガーだ。
社員の声を拾い、情報システム部門はやむなく対応というのが流れであった。
実際、テック領域は流行り廃りの動きが早いため、担当部門は時流に対応するだけで精一杯だと思う。


だからなおさら、サービス提供する側としては、情報部門がやむなく対応するのをお手伝いするのではなく、
ユーザーが望むことを後押しするということを念頭に置いていきたい。