日本に上陸したばかりの話題のUber(ウーバー)に乗ってみた

Uber
アメリカやアジアの幾つかの都市で話題のUberが日本に上陸したということで、早速乗ってみた。
https://www.uber.com/


Tech Crunch Japanでの記事によると、11/14の朝からサービス開始したようだけど、僕が乗ったのは11/14の夜なので、まだサービス開始したばかりのタイミングだったようだ。
「シークレット」とあるのでまだ本格的なローンチ段階ではないのかもしれない。
http://jp.techcrunch.com/2013/11/14/uber-secretly-started-operation-in-tokyo/


上記のテック・クランチの記事にあるとおり、Uberは「ちょっとリッチな感じのタクシー・リムジンサービス」。
流していないので配車依頼が必要だ。
配車依頼はスマートフォンアプリから、決済は事前登録してあるカードから自動で行われる。
つまり降りる際のあの煩わしい「スイカ使えますか??」「カード使えますか??」が要らない。


ちなみに通称上、タクシーとハイヤーは少し違うらしい。
流しているのがタクシー、呼ばなきゃいけないのがハイヤーということだろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC


そもそも東京の(日本の)タクシーは社内が清潔で運転も安全で僕は大好きなのだけど、車体が狭いのがずっと気になっている。
(供給が増えても一向に価格が下がらないのも気になる。)
一般的なセダンの後部座席は小柄な僕でも正直狭いし、大柄な男性であれば窮屈に感じているはず。
常々、ロンドンの後ろのトランクの部分まで乗車スペースの車になってほしいなと思っている。


(ロンドンのタクシー wikipedia)
`ロンドンのタクシー


その点、Uberはまずはハイヤーで使われる大きめのサイズの車で始めているらしいので、期待が募る。
今回は、仕事終わりに都内の飯田橋から渋谷区内の自宅まで使ってみた。


■ アプリダウンロード ~ 乗車 ~ 降車
・iPhoneアプリをダウンロード・セットアップ
https://itunes.apple.com/jp/app/uber/id368677368
まずはアプリをダウンロード。アンドロイドにもあるのかもしれない。
サインアップする際に、クレジットカード情報と電話番号が必須。
あとで気づいたのだがUberからの連絡はここで入れた携帯番号にSMSが来るようになっているようだ。
いずれ電話してくれるサービスになるとありがたい。


セットアップはスムーズで、特に良さも悪さも感じなかった。
が、その後日本交通の配車アプリを入れてみたところ、登録すべき情報が多い。。。
Uberは登録情報が少なくUIも洗練されていて、アプリの段階ではUberが好きだ。


・アプリで配車を依頼
地図上でGPSで配車希望位置をポイントしてクリックすると、配車できる際は、「あと何分です」と出てくる。
夜の10:30過ぎの飯田橋駅前で「あと11分です」と出たあと、「12分です」に上がった。
この時は、寒い夜、しかも目の前にタクシーの列があるのに、少し待つなあ・・・という印象だった。
が、その後何度も使ってみようとしているが「今は配車できる車がありません」という旨のメッセージになり、むしろ車があったこと自体がラッキーだったようだ。
今日まで2回目に乗れていない。ローンチ直後でいっぱいなのだろうと思う。
Uber Tokyo


アプリには男性のドライバーさんの顔写真と名前が表示される。
なんと表示されるのはファーストネームで今回は◯◯さんと漢字表記されている。
外資系っぽい。


・待つ
アプリ上で車が近づいて来るのがわかるし、残り時間も表示される。
当初は11分とあったが実際は20分くらい待ったはず。
東京の交通事情もあるのだろう。
アプリ上でキャンセルも出来るようなので、急ぎの場合はキャンセルして目の前のタクシーに乗るだろうなと思った。


・ドライバーと会う
アプリ上では「お車が配車場所へ向かっています」と表示されている。英語版では「driver」だ。
車とドライバーの違いは何か意図があるのだろうか。


ところが、残り1分になったら車のアイコンがピタリと止まって動かない。
電話がかかってくるかなと思ったが、それもない。
こちらから電話、メッセージができるようなので、電話してみたところ、GPSのポイントしたところが少しずれていたらしく、僕が待っているところとすぐ近くのところで、ドライバーさんは数分待ってくださっていた。
黒い車体の大きめの車なので、これかなと思って近づくと、社内から笑顔でiPad miniをかざしてくれて分かった。


あとでドライバーさんに上手な待ち合わせ方法を聞くと、
アプリ上のドライバーさんの顔写真と名前の横に「車種」と「ナンバープレート情報」が表示されているので、それを流れる車から見つけて捕まえるのだそうだ。
僕は自分で運転しないので、車の情報に疎く、アプリ上に「車種」や「ナンバープレート」が表示されていることに気づかなかった。


電話してくれれば良かったのにと聞いてみたら、ドライバーさんからは僕に連絡できない仕組みになっているらしい。


・乗車
車は黒いクラウンで、タクシーよりは少し広め。ハイヤーで使われるサイズだそうだ。
内装も洗練されていて、広告や荷物が目につかない。
この辺りの洗練さやプチラグジュアリー感はとても気持ちがいい。


乗るとドライバーさんから自己紹介があったり、乗り降りの際にはドライバーさんがドアを開けてくれたりと、この辺りはサービスに気を使っているタクシー会社のような感じだ。
ドアの開け閉めに関しては、なんだかこそばゆい。
目的地へのナビは備え付けのカーナビを使い、Uberの操作はiPad miniで行うそうだ。


ドライバーさんがUberについていろいろと教えてくれる。
できたばかりで、僕が6-7組目の客だそうだ。
外国人のお客様も増えるので英語を勉強したりするらしい。
社内の雰囲気や規定も新しいものが多いそうだ。
ドライバーさん自身が新しい環境にとてもワクワクしている様子が伺える。
新しいサービスに関しては、初期メンバーがワクワクしているというのは本当に重要。


・降車
途中、コンビニに寄ったのだが、やはりドアを開け閉めしてくれる。
ただ、寒い中立って待ってもらうのは、僕にはかなり忍びない。
うちの前でも、ドアを開けてもらって降りた。
領収書はSMSではなく、メールで来る。


■ 乗ってみた感想
アプリ、車、サービスと、かなり上質感があって、とても良い。
今後車も増えてくるだろうから、急いでいない時はぜひ使いたい。
価格も、普段タクシーだと3,000円くらいのところ4,200円と、サービスと比較すると十分リーズナブル。
待ち合わせ場所で電話でコールしてくれるサービスもあると嬉しいなと思った。


■ ビジネスや仕組みについての所感
ビジネス的には、都市によってはマーケットは十分あるということはすでに証明済みだ。
ただ東京のタクシーは清潔で供給量も十分だし、suicaなどの簡易な決済やカーナビやタブレットでのGoogleMapを使う車両も多く、すでに洗練度ではかなり高い。
日常的にタクシーを使う人にとってはすでに十分な供給があるといえる。
(もちろん普段から専用のハイヤーに乗っている人には不要だ。)
ちょっとした贅沢感を満たす非日常ユースではなく、出張が多くて東京にハイヤーを持っていない人のハイヤー需要、今日常的にタクシーに乗っている人の需要の置き換えといったところがメジャーになるために必要なのかなと。


仕組み的には、こういった配車システムは、すでにタクシーでは実現されている。
流しているタクシーか、あるいは営業所に詰めているハイヤーかという違いや、電話に対して人が受け答えして配車するのか、情報システムで自動で引き当てて配車するのかといった違いはあるだろうが、仕組み的にはあまり違いがないと思う。
でも流している(動いている)タクシーを引き当てて待ち時間を算出するよりは、一定の営業所からのハイヤーの待ち時間算出のほうが簡単だ。
ハイヤーでも客をおろしたあと営業所に帰る前に次の客を載せて良いのだろうか。
どちらにしてもこの辺りの精度が東京でリピーターを獲得するキモかなと思う。


僕個人としてはUberのアプリのUI、車の乗り心地、ドライバーのサービス、価格については十分満足したので、あとは供給面+アルファだけだ。
供給面の課題、「台数がもう少し増えて、捕まらないケースがなくなり、かつ毎回の待ち時間が数分程度に短くなること」が解決すればかなり利用すると思う。
あとは、「待ち合わせ場所からのコールをしてくれること」、「交通状況等を加味して待ち時間の精度を上げること」、「待ち時間が当初11分と表示されたのに12分になる残念感がなくなること」、「実際1分経ってもアプリ上では1分減っていないところの違和感がなくなること」、あたりが改善されれば、やみつきになると思う。


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このプロモーションコード「uberYojiro」で登録すれば、初回の乗車時に¥2,000 割引が適用されます。 https://www.uber.com/invite/uberYojiro