時代待ち
nanapiのけんすうさんが「時代待ち」という概念について書いている。
https://www.facebook.com/kensuu/posts/10152182525023568
「時代待ち」っていう概念があると思っていて、たとえば、昔だと、メディアがいろいろと、マネタイズを頑張ったりしたけど、アドテクが進化することによって解決しちゃったりしますよね。
スマホの普及を待つ、とか、法律の転換を待つとか、技術の進化を待つとかそういうのもベンチャーには必要かなあ、と。
その間に、お金を稼ぐこととかを諦めてユーザーを増やすことに注力したり、ユーザーを獲得するよりも、今いるユーザーの満足度をあげて、自動的に増えるユーザーの離脱率を下げるために土台を作るとか、そういう集中が必要になるのかなと。
待つというのは割と難易度たかい施策なので、上手になりたい(自力でがんばっているほうが、やっている感がでるから楽ですよね)。
われわれブリスウェルも時代を待っている事業がいくつか有る。
非常に短期の法改正を待っているものもあれば、10年弱のオーダーでの商慣習の変化を待っているものもある。
あえて言えば、目先の変化を(それがどんな劇的な変化であっても)キャッチアップしている方がラクで、来るはずの時代を「待っている」という感覚は事業家としては結構辛い。
ただ待っていても仕方がなくて、市場の変化や競合他社の出方を見ながら、少しづつ投資しなければいけない。
(という間に、大きな資本や素晴らしい技術力で、あっという間に市場を作ってしまうプレーヤーもいて、待っている人は苦い思いをすることもある。)
最近の例では、ガラケーからスマホ化の波だ。
スマートフォンの波が来ると言うことで、2008年くらいから多くのプレーヤーが参入した。
一方で、国内のスマホ普及率がある閾値を超えるまで数年準備していた企業もあった。
2010年くらいになってもまだ待っているプレイヤーがいて、この待たなきゃいけない人たち大変だなーと思って見ていた。
結果的に、待っていたプレイヤーの中には今大きな成功をおさめているる企業もあり、彼らは凄い嗅覚してるなと思ったものだ。
先人の起業家たちが、「波が来た時にそこにいることが重要」などと言っていたりするが、
われわれは今日もパドリングしながら最適な位置で来たる波を待っている。